現役画家が教える【絵が上手くなりたい初心者の方が知っておくべき3つのこと】

こんにちは 井上栄一絵画教室の 井上栄一 です。 ブログを見にきてくださってありがとうございます。 金沢美術工芸大学で美術を学び、10年以上金沢で油彩画・パステル画家として活動を行いながら絵画教室をさせて頂いています。 ...

こんにちは 井上栄一絵画教室の 井上栄一 です。

ブログを見にきてくださってありがとうございます。

金沢美術工芸大学で美術を学び、10年以上金沢で油彩画・パステル画家として活動を行いながら絵画教室をさせて頂いています。

よく、生徒さんからこんなお声が寄せられます。

 初心者の生徒さんからよく聞かれるお悩み 

・どうやったら絵が上手になりますか?

・全くの初心者ですが何から始めたらいいですか?

・~を描きたいですがどう描けばいいか分かりません

 

こういったご質問に、私が初心者の方にお伝えしている、3つのことがあります。

 絵がうまくなりたい初心者の方が知っておくべき3つのこと 

比較する

観察する

視野を広く保つ

 

これは絵を描くうえで、当たり前のことですが、実際にできている方は非常に少ないです。

 

初心者が上手くなるポイント1.比較する

みなさんモチーフを見る時間と描いてる時間、どちらが長いですか?

私の経験上、初心者の方ほど自分の絵を描くことに集中し、モチーフを見る時間が短い傾向があります。

 

モチーフをチラッと見て覚えて、しばらく描いてからまたチラッとモチーフを見る。こんな描き方していませんか?

ですが人の記憶する力は、一瞬では多くのことを記憶できません。

確かこうなってた気がするなどの曖昧な記憶に頼る必要はありません。

自分の絵のどこがおかしいのか、目の前に答えがあるのですから、常に比較して類似点はどこか、相違点はどこか見比べながら描くことが大切です。

 ・今引いた直線、長さや角度は合ってる?

 ・今描いた形、大きさは合ってる?

 

違っていたら勇気をもってすぐに直しましょう。

比較しやすい環境を整えることも大事です。
モチーフは右利きなら左側、左利きなら右側、自分の絵の真横に見えるように置いたほうが違いが見つけやすくなります。

新聞やテレビでみるいわゆる「間違い探し」も真横に並んでいますよね。

 

モチーフが実際に目の前にあるなら、イーゼルや画板を使って、モチーフと描く紙やキャンバス(タブレットなら画面)ができるだけ近い位置にくるようにします。

画像や写真をみて描くなら、印刷し描く画面の真横に置きましょう。

真横に見えるようにすることで、モチーフと絵を、顔を動かさず同じ視界に収めることが出来ます。

この顔を動かさないということが、実はすごく大事です

顔を動かさず同じ視界の中で見比べた場合

モチーフ⇔絵

タイムラグがないため比較は容易です。

 

顔を動かすほど視線を動かして見比べた場合

モチーフ⇔記憶する⇔絵

視線を切るのは一瞬ですが、その一瞬で記憶が曖昧になり比較する難易度が上がります。

 

これはちょっとした違いですが、思っている以上に誤差が出てしまうのです。

なるべくモチーフと紙は近い位置に置いて、

まずは「比較」で違うところを見つけましょう。

 

初心者が上手くなるポイント2.観察する

モチーフを主観で見てしまっていませんか?客観的に見れていますか?

 

主観(これまでの経験による思い込み)で見るモチーフ

 

今までの人生での経験から、「木はこういうもの」と思って描くのは主観です。

小学生の描く「木」の絵を想像してみてください。

真ん中にずどんと幹があって、左右に同じ太さの枝が伸びています。

これは、主観(思い込み)で描く木です。

でも、実際にこんな木はありませんよね。

客観で見るモチーフ

こういう形をしているはずという思い込みを捨て、どういう形をしているか、どれくらいの明るさかよく見ること、これが客観です。

 

まずは客観的な目で物を観察するとき、自分が何を描いているのかということをいったん忘れましょう。
そして座標と直線、角度と比率で形を捉えるのです。

脳の右脳で描けという有名なワークブックがありますが、その中の特徴的な項目として人物を逆さにして描いてみようというものがあります。

逆さにして描けるわけがないと思うかもしれませんが、初心者の場合、逆さにした方が上手く形をとることができるケースが多いです。
これは、逆さにすることで人物を描いているということを意識しづらくなり、図形的に形を合わせようとするため、強制的に客観視しながら描くことになるからです。

 

次に構造の特徴を見つけましょう。

木の例でいうと、枝は手前にも奥にも伸びていて、

メインの枝と、その先の枝、本流と支流があります。

主観で見た枝は、一本の細く長い棒に、両サイドに葉っぱの葉脈のように枝がはえます。

実際の枝は、一本の先が分かれて2本に、その先が分かれて2本に、と先に伸びるほど二股に分かれて、細くなっていきます。

 

多くの有名な画家たち、それに美大生も

膨大な量のスケッチをして実際の木を観察することで、自分でそのことに気が付きます。

「あ 枝ってこんな形してるんだ」

「枝の途中に葉っぱははえないんだ」

 

よく観察し法則や特徴を見つけることで、描くもののリアリティが飛躍的に高まります。

 

 

初心者が上手くなるポイント3.視野を広く保つ

描いているときに、手元ばかりを見ていませんか?

 

 ・明るすぎる、暗すぎる

 ・大きすぎる、小さすぎる

 ・位置が全然違ってた

 

これらは他の部分とのバランスが大事です。

自分の絵の中で比較しないと分かりません。

 

集中して一生懸命描いていて、ふと顔をあげるとぜんぜんカタチが違っていた、という経験はありませんか?

タブレットだと、拡大して描きたいところを詳細に描いていて、

原寸大に戻すとぜんぜん周りと合っていなかった

 

みなさん身に覚えがあるかと思います。

部分をどれだけ頑張って描いても、描いたところが他の部分とバランスがとれていなければ意味がありません。

 

色々な場所にある明るい白い色は、本当はどれが一番明るい白なのでしょうか?

今描いている目の大きさは顔の比率に合っていますか?

全体を常に確認することは非常に大事です。

ちょこっと描いたらすぐに全体を確認する癖をつけましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。

①比較で間違いを見つけて、②観察でどうなっているか把握して、③視野を広く保ったまま直す。

 

この3つを丁寧に行っていくことで、絵は上達していくと思います。

ぜひ参考になさってみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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箕田 栄一

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